ネクストブレイク必至、と若い世代から大きな支持を集めている、女優で歌手の福原遥。かつて、子供向け料理番組で「クッキンアイドル?まいん」として人気を博してから約10年。芸能人としてのキャリアは15年となり、少女から大人の女性に成長した福原は今、大きく羽ばたこうとしている。2019年は主演映画が2本公開され、話題のテレビドラマに立て続けに出演するなど、女優として開眼した1年となった。そして、2020年は女優業に加え、歌手としての活動にも力を入れている。自らの胸の内を歌詞に乗せ、同世代にエールを送る新曲を3月にリリースした。一見、順風満帆な芸能生活を送っているように見える福原だが「まいんちゃん」のイメージからの脱却に苦しんだ時期もあったという。芸能界を辞めて、メイクさんになろうと本気で考えたこともあるそうだ。番組では様々な現場に同行したが、どこへ行っても福原の評判は上々だ。スタッフ?共演者は皆口を揃えて「本当にいい子」だという。しかし、芸能界には「いい子は大成しない」というジンクスがある。人を押しのけてでも勝ち残っていくんだ、という気の強さが必要だとも言われている。福原自身も、「何を言っても優等生みたいに受け取られる」と悩みを打ち明ける。女優、声優、モデル、歌手と活躍の場を広げるのは、一方で、芸能界で生き残るための身に付けるべき「武器」を探しているかのようだ。21歳の彼女が次に見据えるステージとは―。その成長の軌跡を追った。